3Flex
表面積、気孔率、化学吸着、および昇温法
- 表面積および気孔率測定用の高精細ガス吸着
- 用途別検査用の蒸気吸着
- 活性表面を特性分析する化学吸着と動的吸着検査
- 単一のサンプルにおける物理吸着、化学吸着、および動的吸着の自動測定の分析シーケンス
3Flexは、粉末および微粒子材料の表面積、細孔径および細孔容積を測定する高性能の吸着分析装置です。 標準手法またはユーザーがカスタマイズしたプロトコルにより、吸着剤、触媒、ゼオライト、MOR、API、賦形剤および広範な有孔/無孔材料を特性分析できます。 3Flexは、微細孔(< 2nm)およびメソポーラス(2~50nm)のガスまたは蒸気吸着分析に最適であり、優れた精度、分解能を提供し、データ整理に貢献します。
化学吸着オプションは、3Flexの用途範囲を物理吸着および化学吸着の両方に拡大し、触媒、担持触媒、センサーおよびその他多様な材料のテクスチャおよび活性表面を特性分析できます。
3Flex TCDオプションを使うと、動的化学吸着および昇温法が可能となり、1台の吸収分析装置で使用できる分析法がさらに増加します。 TCDオプションを使うと、3Flexで昇温還元法(TPR)、昇温酸化法(TPO)、昇温脱離法(TPD)、昇温表面反応法(TPSR)が可能となり、テクスチャ特性および化学吸着を測定できます。 自動注入ループを追加するパルス化学吸着オプションを使用すると、3Flex TCDの分析範囲を拡張することができます。 3Flex TCDにもパルス化学吸着TCDが含まれます。
特長と利点
高分解能、高スループット物理吸着および化学吸着装置
材料表面の特性分析の分野で最も高度な装置として知られています。 3Flexは、高分解能吸脱着等温線を提供する必須ツールとなっており、手法の開発やプロセスの改善に関する基礎的な理解を推進し、検証するうえで役立ちます。
データの収集と知識の獲得を促進
3Flexでは、実験的パラメータを最適化し、使用する材料について知識を深めることができます。 3つの独立したプローブガスを各分析ポートにそれぞれ注入して、これらのガスを用いたサンプル分析を同時に実行できます。
研究領域の拡大を支援
ミクロ細孔までではなく、超微細孔レベルの分解能まで測定可能です。 3Flexの高度な変換器技術と真空管理により、最小細孔0.3nmの材料の吸着等温線および細孔径分布を収集することができます。
材料の最適化
3Flexを使うと、お客様の理論を検証し、MOF、ゼオライト、活性炭およびその他の生成物質の設計と合成を正当化するために必要な情報が得られます。 3Flexの3ポートメソ細孔およびミクロ細孔設計から得た高スループット結果を使用すると、高性能材料の表面積、気孔率および吸収容量を迅速に特性分析し、理解することができます。
仕様
3Flex物理吸着のみ | 3Flex化学吸着 | |
分析範囲 | 1.3 x 10-9~1.0 P/P0 | 1 x 10-6~900 torr |
利用可能なミクロ細孔ポート | 最大3 | 最大3、1つのポートは2機能(化学吸着と物理吸着) |
供給精度と排気制御 | 独自のサーボ | 独自のサーボ |
粗引きポンプ | 4ステージダイアフラム | 4ステージダイアフラム |
クリプトン分析 | 標準1ポート、オプションで最大3ポート | 標準1ポート、オプションで最大3ポート |
サンプルごとの分析ガス | 最大3つのガスを同時に使用可能(各ポートに1つのプローブガス) |
測定可能な最小表面積 | 標準0.01 m2 /g 0.01 m2 /g クリプトン0.0005 m2 /g 0.0005 m2 /g |
3Flex物理吸着のみ | 3Flex化学吸着 | |
温度管理 | 3つの巧妙に配置されたRTDにより45 °C、±0.05 °C | 3つの巧妙に配置されたRTDにより45 °C、±0.05 °C |
吸収ガス注入口 | 6 | 標準で12、オプションで最大16 |
蒸気吸着オプション | 標準ポート1および2、オプションポート3(加熱蒸気源) | 標準ポート1および2、オプションポート3(加熱蒸気源) |
加熱炉 | 該当なし | 周囲温度~1100°C
0.1~50 °C/minまでプログラム可能 |
質量流量コントローラ | 該当なし | 標準、最大流量200 cm3/min |
TPx用のTCDおよびコールドトラップ | 該当なし | オプション |
パルス化学吸着の自動ループ | オプション、TCDおよびコールドトラップが必要 | |
残留ガス分析用の専用ポート | 該当なし | あり |
ソフトウェアインターフェースコントロール(熱量計または分光器用) | あり | あり |
脱ガス | 原位置に3、SmartVac Prepで追加6 | 原位置に3、SmartVac Prepで追加6 |
A/Dデータ取り込み | 29ビット(有効25) | 29ビット(有効25) |
圧力変換器システム | 最大12 | 最大12 |
変換器の精度 | 1000 torr 0.12%読み取り
10 torr 0.12%読み取り 0.1 torr 0.15%読み取り |
1000 torr 0.12%読み取り
10 torr 0.12%読み取り 0.1 torr 0.15%読み取り |
極低温
3Flex物理吸着のみ | 3Flex化学吸着 | |
極低温デュワー | 3.2 L、70時間以上、分析中に再充填することで実質的に無限 | 3.2 L、70時間以上、分析中に再充填することで実質的に無限 |
極低温フリースペース制御 | 等温ジャケット | 等温ジャケット |
レポート
高度なモデル化 | GAB、Sips、Tot、解離性ラングミュア(Langmuir)、Redlich-Peterson |
装置操作用ダッシュボード | ダッシュボードを使うと重要なパラメータをリアルタイムで監視可能 |
最小化されたベンチスペース
3Flex物理吸着のみ | 3Flex化学吸着 | |
高さ | 112cm | 112cm |
幅 | 57.2cm | 57.2cm |
奥行 | 61cm | 61cm |
仕様は、発行時において利用可能な文書から抜粋されたものです。 これらの仕様は予告なく変更される場合があり、一般的な参照目的のみとして提供されています。
性能と技術の進歩
- これらの構成可能な分析ポートは、ワークフロー別のニーズに適応させることができます。
- 優れたメソ細孔/ミクロ細孔、物理吸着または化学吸着分析を提供します。 ポートは表面積の小さい材料のクリプトン分析用に構成することが可能です。
- 標準構成には、蒸気吸着機能が含まれ、オプションの加熱蒸気源を使用すると分析範囲を拡大できます。
- 実験の分析シーケンスでは、サンプルを分析装置から取り除かなくても、物理吸着による表面積と気孔率、化学吸着による活性面積および微結晶サイズ、およびTPxデータを収集する特殊な機能を提供します。
- ハードシールバルブ、化学耐性メタルシールを含む超洗浄マニホールド設計により、化学的適合性、排気速度と真空性能の向上、および業界最低レベルのガス放出率を実現しています。
- 専用の圧力変換器を搭載したPoポートにより飽和圧力の継続的な監視が可能です。
- 等温線データ収集は10-6 Torr範囲(N2の場合は10-9相対圧力範囲)で開始します。
- MicroActive™データ整理ソフトウェアは強力なツールでありながら、直感的なデータ分析を提供します。
- 高度な供給法、独自のハードウェアおよび圧力および体積吸収仕様に対する分析装置の管理により、高分解能吸収等温線を迅速に収集します。
- コンパクトなため貴重なベンチスペースを節約。
- 3つの個別の吸着ガスを同時に使用して(1つの分析において各ポートで1つのガスを使用)サンプルを分析します。
構成
3Flex物理吸着オプション
3Flex物理吸着オプション
性能の進歩:
- これらの構成可能な分析ポートは、ワークフロー別のニーズに適応させることができます。
- 研究用の装置が優れたメソ細孔/ミクロ細孔、物理吸着または化学吸着分析を提供します。 ポートは表面積の小さい材料のクリプトン分析用に構成することが可能です。
- 蒸気吸着能力
- ハードシールバルブ、メタルシールを含む超洗浄マニホールド設計により、高い化学耐性、容易な排気、および業界最低レベルのガス放出率を実現しています。
- 等温線データ収集は10-6 Torr範囲(N2の場合は10-9相対圧力範囲)で開始します。
- MicroActive™データ整理ソフトウェアは強力なツールでありながら、直感的なデータ分析を提供します。
- 高度な供給方法により、圧力と体積の増分を組み合わせることができます。
- コンパクトなため研究室の貴重なベンチスペースを節約。
- 3つの個別の吸着ガスを同時に使用して(1つの分析において各ポートで1つのガスを使用)サンプルを分析します。
高分解能等温線
新しいマニホールド設計とコントロールが組み込まれたことにより、圧力および温度を測定するうえで非常に安定した環境を提供できるようになりました。 3Flexは、ハードウェアの改良に加え、圧力と体積の増分を混合できる新たに進歩した供給方法など、ソフトウェアの改良も複数実施されました。
蒸気等温線
3Flexには、固定ガスおよび一般に使用される蒸気の液体特性の充実したライブラリが含まれています。 等温線データは、炭化水素を吸着体として使用することで簡単に収集できます。
3Flex化学吸着オプション
媒体の特性分析: 3Flex化学吸着オプション
化学吸着オプションを使用すると、3Flexで化学吸着分析を実施するように構成して、研究者は媒体、担持触媒、およびその他の多様な材料の物理的または化学的特性に関する貴重な情報を入手できます。
この汎用性の高い装置では、化学吸着から物理吸着へ数分で切り替えることが可能です。
- VCRシールは、高レベルのシステム洗浄度、低い排ガス率を実現し、底面圧を提供します。 そのため、正確な低圧化学吸着等温線を得ることができ、酸素感受性の材料の測定が可能となります。
- 標準の高精度質量流量コントローラは、非常に正確でプログラム可能なガス制御を実現します。
- 高温加熱炉(最高1100°C)は、高精度な温度管理と反復性(±1°C)により、迅
速かつ正確なランプ速度で必要な温度まで加熱します。 - 最高16*のガス注入口により、複数のプローブガスを検査でき、効率と
利用範囲を最大化できます。 - 優れた温度管理により、単調な等温線において精度と反復性を維持します。
- 化学吸着からミクロ細孔物理吸着へ数分で変換可能。
- 新たな高温、高精細クオーツセルは、困難な分析でも精度と感度を向上します。
- 加熱蒸気を化学吸着分析の吸着体として使用することもできます。
- Kalrez、Vition、またはBuna Oリングは最も柔軟な化学適合性を提供します。
オプションレベル2 TCDでのみ提供
優れたハードウェアの汎用性 化学吸着機能では、最大16のガス注入口*マニホールドが標準装備されています。 サンプル活性化中は、質量流量コントローラ(MFC)を使って流量を制御し、
サンプルの製作を正確で反復可能な方法で行います。 MFCは標準化学吸着ハードウェアに含まれています。
原位置でのサンプル製作と活性化 原位置での製作と活性化により、ユーザーの介入が不要で、活性化と分析を1つの使いやすいアプリケーションへと統合する全自動化された方法が提供されます。 柔軟な前準備オプションを使用することで、
還元、酸化、排気およびパージが可能となります。
サンプル分析オプション
- ガス選択
- 周囲温度および分析温度の両方でのフリースペース(死容積)の計算
- 圧力テーブルに供給オプションを追加することで、圧力の増分、体積供給の増分、およびデータポイント間の均衡間隔を変更可能
- ガス注入口または蒸気源からの供給
- 等温線を自動的に反復して可逆吸着を分析
3Flex化学吸着TCDオプション
3Flex化学吸着TCDオプション
高分解能TPR、TPO、およびTPD実験を実施
Micromeritics 3Flexは業界で最も評価され、人気な物理吸着および化学吸着の分析装置でありながら、さらにパワフルな設計となりました。
熱伝導度型検出器が追加されたため、ユーザーは動的化学吸着分析で昇温還元法(TPR)、昇温酸化法(TPO)、昇温脱離法(TPD)、昇温表面反応法(TPRx)が可能となりました。
TCDオプションにより、1台の高機能装置で、媒体および吸着剤、およびパルス化学吸着の特定の吸着または離脱プロセスプロファイルにおける温度依存性を調査できます。
3Flex化学吸着TCDで使用可能な構成:
レベル1 | 注入ポート、コールドトラップおよび動的化学吸着分析に対応するMicroActiveでの新しい分析プロトコル。 |
レベル2 | パルス化学吸着では、4つのガス注入口、流量制御用のリストリクターおよび業界で唯一の注入時の局所温度測定および管理機能などに加えて2つのループオプションを有するインジェクターループバルブの追加により、精度、反復性および再現性が向上しています。 |
3Flex TCDオプションに含まれる機能:
- 時間、温度、およびTCD信号は、新たに強化されたMicroActiveインタラクティブソフトウェアにより記録されます。 データ収集に加え、信号処理ツール一式により生データをサンプル特性情報に変換することができます。 これらのツールには、ピーク積分、ピークデコンボリューション(カーブフィッティング)、および活性表面積、微結晶サイズ、および分散の計算が含まれます。
- 業界で唯一の局所ループバルブ温度測定および管理機能により、TCD信号の精度、検知度、および反復性が向上します。
- 化学吸着実験から物理吸着分析へ数分で変更できる高い汎用性。
アクセサリー
アクセサリーの見積りチラーデュワー瓶
チラーデュワー瓶
液体再循環システム
Micromeriticsのチラーデュワー瓶は、高表面積銅コイルを使用してデュワー瓶と循環液の優れた伝熱を提供する閉ループ再循環システムです。 温度管理は付属品として提供される外付けの再循環液槽またはチラーバスで行われます。
温度範囲 | -50 °C~200 °C |
温度安定性 | ±0.01 °C |
ISOコントローラー
ISOコントローラー
準周囲温度、熱電冷却デュワー
MicromeriticsのISOコントローラーは、Peltier原理に基づく熱電冷却を利用します。 このユニットは二酸化炭素、窒素およびその他のガスを吸収分析に使用するとき、-5 °C~80 °Cの一定温度を維持するように設計されています。 本装置は最小限の電力で急冷し、温度を効率的に維持します。
デュワーセクションは装置のデュワーエレベーターに配置されており、分析時に上昇します。
温度範囲 | -5 °C~80 °C(ラップ温度 <27 °C) |
冷却能力 | 0 °Cで約80W、25 °Cで約120W |
制御可能な最小分解能 | 0.1 °C |
温度安定性 | ±0.01 °C |
クライオスタット I
クライオスタット I
Gifford-McMahon原理に基づく単一ステージ極低温冷凍機
Micromeriticsのクライオスタット IはGifford-McMahon(GM)冷凍原理に基づく密閉サイクルクライオクーラーです。 ヘリウム圧縮機からのヘリウムガスを使用して極低温を実現します。
クライオスタット Iは液体窒素を使わずに、液体窒素の77 K以下の温度に達することができます。
温度範囲 | 25~350 K |
温度安定性 | ±0.005 K |
窒素貯留層 | 密閉サイクルヘリウム |
周囲温度から指定の最小温度に達するまでの冷却時間 | 60分 |
3Flex物理吸着 - 消耗品およびサプライ品
3Flex物理吸着 – 消耗品およびサプライ品
3Flex化学吸着 - 消耗品およびサプライ品
3Flex化学吸着 – 消耗品およびサプライ品
3Flex TCD - 消耗品およびサプライ品
3Flex TCD – 消耗品およびサプライ品
適用分野
金属有機構造体および多孔質...
金属有機構造体と多孔質有機ポリマー
MOFおよびPOPによるエネルギー貯蔵とガス分離の研究の促進
水素吸着エンタルピーの影響を調査します。
3Flexには、物理吸着から化学吸着へと迅速に切り替える機能があるため、リガンドの影響に関連付いたエンタルピーについて調査できます。
摂取、容量、および排出を評価するとき、表面積、細孔容積および基質/分析物の相互作用において影響力のある関連性を特定します。
3つの独立したプローブガスを各分析ポートにそれぞれ注入して、これらのガスを用いたサンプル分析を同時に実行できます。
水素₋構造の相互作用を強化する戦略として、最適な細孔サイズを評価します。
優れたガス管理と温度管理により正確かつ高精度なミクロ細孔および
超微細孔(<0.7 nm)の測定が可能です。
NLDFTモデルによる高度な細孔径分析
MicroActive™データソフトウェアを使うと、直感的なユーザー操作により希望範囲の等温線データをグラフィカルに取り込むことができ、表面積や細孔サイズなど、データをテキスト情報に変換する時間と作業が不要になります。 MicroActiveユーザーインターフェースでは、データを希望のソフトウェアにコピー&ペーストできるため、今後の分析やカスタムプロットに利用でき、パワフルなレポート作成ソフトウェアにはデータのスプレッドシートへのエクスポート、PDFへの保存、またはレポートを印刷する機能が含まれています。
ゼオライト設計の戦略...
ゼオライト設計の戦略と合成の理解を深める
触媒の可能性について表面活性サイトの数を定量的に測定します。
触媒の単分子層摂取、金属領域、分散および結晶サイズに関するデータを提供します。 3Flexは柔軟性が高く、物理吸着分析から化学吸着分析へ数分で変更でき、1つの装置ですべての特性分析を実行することが可能です。
ゼオライト処理の結果、構造欠損または劣化が発生したかを判断します。
3Flexの高度なアーキテクチャは、業界トップレベルのミクロ細孔分解能を提供し、X線回折に沿った補足情報により、処理による微小な構造欠陥を解消することができます。
3Flexの高度な設計は、業界トップレベルの分解能と精度を提供します。
細孔アーキテクチャの貴重な分析情報を取得し、移動、分散率および選択性について理解を深めることができます。
活性炭吸収体および...
活性炭吸収体および触媒の性能を改善する貴重なデータを取得
固定ベッドおよびフロースルーシステムの性能について、滞留時間に関する吸着ダイナミクスを測定します。
貴重なデータを取得して、表面積、細孔容積および細孔径が性能に与える影響を深く理解できます。
構造的および化学的不均一が吸着ダイナミクスに与える影響について貴重な分析情報を取得できます。
優れたガス管理、ハードシールバルブおよびメタルシールと正確な温度管理により
ミクロ細孔測定を正確かつ高精度で実施できます。
気孔率および表面活性について温度と化学不活性化プロセスを評価します。
正確な温度およびガス管理により、サンプル間およびバッチ間で反復可能な分析データを確実に提供します。
高分解能および水蒸気等温線
高分解能および水蒸気等温線
新しいマニホールド設計とコントロールが組み込まれたことにより、圧力および温度を測定するうえで非常に安定した環境を提供できるようになりました。 3Flexは、ハードウェアの改良に加え、圧力と体積の増分を混合できる新たに進歩した供給方法など、ソフトウェアの改良も複数実施されました。
3Flexには、固定ガスおよび一般に使用される蒸気の液体特性の充実したライブラリが含まれています。 等温線データは、炭化水素を吸着体として使用することで簡単に収集できます。
ソフトウェア
データ削減および管理ソフトウェア
3Flex用MicroActive – データ整理および管理ソフトウェア
- 吸着/離脱データをダイレクトにやり取りできます。 計算バーを移動するだけで、新しいテクスチャ特性がすぐに更新されます。
- クリック&ドラッグバーをスライドすると計算範囲を選択でき、ダイアログボックスの利用を最低限に抑え、ダイアログをトンネリングして計算パラメータを指定できます
- グラフィックインターフェースによりデータ範囲をユーザーが選択できるため、BET、BJH、tプロット法、ラングミュア(Langmuir)法、DFT法などに対して直接的なモデル化が可能となります。 MicroActive等温線分析スイートは、広範なNLDFTモデルを提供し、細孔径分布を計算できます。
- レポートオプションエディターを使うと、画面上のプレビューによりレポートを定義できます。
- ユーザー定義のレポート用にPythonログラミングインターフェースが含まれます。
- 25ファイルまでのオーバーレイ、水銀圧入結果を3Flexの細孔径分析にオーバーレイできます。
MCM-41シリカに対して77KでN2のtプロット法分析。 tプロット法計算により、ガス容量が大きくてもこれはミクロポーラス材料ではないことが示されています。
3Flexインタラクティブレポートに含まれる内容:
- 等温線
- BET表面積
- ラングミュア(Langmuir)法による表面積測定
- tプロット法
- Alpha-S法
- BJH吸着・離脱
- Dollimore-Heal吸着・離脱
- Horvath-Kawazoe法
- MP-法
- DFT細孔径および表面エネルギー
- Dubinin-Radushkevich
- Dubinin-Astakhov
- ユーザー定義のレポート(5)
NLDFT デュアル等温線を用いたデコンボリューションおよび細孔径分布
NLDFT デュアル等温線を用いたデコンボリューションおよび細孔径分布
NLDFT Advanced PSD、デュアルDFTモデリングにより、分子サイズの細孔が存在する場合、窒素/アルゴンから収取した情報と二酸化炭素等分線を組み合わせて、材料の全細孔径分布を提供します。 この手法による細孔径分析は、標準の窒素分析よりも小さい細孔径にも対応可能です。 これは、拡散限界のため、極低温のN2にはアクセスできない超微細孔に対して二酸化炭素はアクセスできるためです。
この高度なNLDFT法では、2つの等温線を使ってサンプルの細孔径分布を
測定できます。 この例では、77 Kでの二酸化炭素吸収(緑)と窒素(赤)を使用して1つの細孔径分布を計算しています。 二酸化炭素と窒素からの分布をカット&ペーストする必要はなく、両方の等温線を使って1つの分布を測定します。
水銀圧入法(ポロシメトリー)データとガス吸着法データの重ね合わせ
水銀圧入法(ポロシメトリー)データとガス吸着法データの重ね合わせ
3FlexのMicroActiveには、水銀ポロシメーターの細孔径分布をガス吸着の細孔径分布にオーバーレイできる強力なユーティリティが含まれています。 この新たなインポート機能により、ミクロ細孔、メソ細孔およびマクロ細孔分布を1つのアプリケーションで迅速に表示できるようになりました。
アルミナペレットのBJH吸着と水銀圧入ログ差分細孔径分布のオーバーレイ
3Flex リソース
アプリケーションノート
- Water Vapor Sorption in Metal-Organic Frameworks Characterized by Micromeritics 3Flex Gas Sorption Analyzer
- Characterization of Carbons Using a Micromeritics 3Flex
- Crystallizing Atomic Xenon in a Flexible MOF to Probe and Understand Its Temperature-Dependent Breathing Behavior and Unusual Gas Adsorption Phenomenon, Journal of the American Chemical Society 142 (2020) 20088-20097. H. Wang, M. Warren, J. Jagiello, S. Jensen, S.K. Ghose, K. Tan, L. Yu, T.J. Emge, T. Thonhauser, J. Li
- Toward understanding reactive adsorption of ammonia on Cu-MOF/graphite oxide nanocomposites, Langmuir : the ACS journal of surfaces and colloids 27 (2011) 13043-13051. C. Petit, L. Huang, J. Jagiello, J. Kenvin, K.E. Gubbins, T.J. Bandosz
- Enhancing the gas adsorption capacities of UiO-66 by nanographite addition, Microporous and Mesoporous Materials 309 (2020) 110571. A. Policicchio, M. Florent, A. Celzard, V. Fierro, J. Jagiello, T.J. Bandosz
- Exploiting the adsorption of simple gases O2 and H2 with minimal quadrupole moments for the dual gas characterization of nanoporous carbons using 2D-NLDFT models, Carbon 160 (2020) 164-175. J. Jagiello, J. Kenvin, C.O. Ania, J.B. Parra, A. Celzard, V. Fierro
- Evaluation of the textural properties of ultramicroporous carbons using experimental and theoretical methods, Carbon 157 (2020) 495-505. D. Grau-Marin, J. Silvestre-Albero, E.O. Jardim, J. Jagiello, W.R. Betz, L.E. Peña
- Consistency of carbon nanopore characteristics derived from adsorption of simple gases and 2D-NLDFT models. Advantages of using adsorption isotherms of oxygen (O2) at 77 K, Journal of Colloid and Interface Science 542 (2019) 151-158. J. Jagiello, J. Kenvin
- Exploring the effect of ultramicropore distribution on gravimetric capacitance of nanoporous carbons, Electrochimica Acta 275 (2018) 236-247. M. Barczak, Y. Elsayed, J. Jagiello, T.J. Bandosz
- Adsorption of Bisphenol A on KOH-activated tyre pyrolysis char, Journal of Environmental Chemical Engineering 6 (2018) 823-833. R. Acosta, D. Nabarlatz, A. Sánchez-Sánchez, J. Jagiello, P. Gadonneix, A. Celzard, V. Fierro
- Quantifying the Complex Pore Architecture of Hierarchical Faujasite Zeolites and the Impact on Diffusion, Advanced Functional Materials 26 (2016) 5621-5630. J. Kenvin, S. Mitchell, M. Sterling, R. Warringham, T.C. Keller, P. Crivelli, J. Jagiello, J. Pérez-Ramírez
- Structural analysis of IPC zeolites and related materials using positron annihilation spectroscopy and high-resolution argon adsorption, Physical Chemistry Chemical Physics 18 (2016) 15269-15277. J. Jagiello, M. Sterling, P. Eliasova, M. Opanasenko, A. Zukal, R.E. Morris, M. Navaro, A. Mayoral, P. Crivelli, R. Warringham, S. Mitchell, J. Perez-Ramirez, J. Cejka
- Direct structural evidence of commensurate-to-incommensurate transition of hydrocarbon adsorption in a microporous metal organic framework, Chemical Science 7 (2016) 759-765. D. Banerjee, H. Wang, Q. Gong, A.M. Plonka, J. Jagiello, H. Wu, W.R. Woerner, T.J. Emge, D.H. Olson, J.B. Parise, J. Li
- Dual gas analysis of microporous carbons using 2D-NLDFT heterogeneous surface model and combined adsorption data of N2 and CO2, Carbon 91 (2015) 330-337. J. Jagiello, C. Ania, J.B. Parra, C. Cook
- Enhanced reactive adsorption of H 2 S on Cu–BTC/S-and N-doped GO composites, Journal of Materials Chemistry A 3 (2015) 8194-8204. A.M. Ebrahim, J. Jagiello, T.J. Bandosz
- The first example of commensurate adsorption of atomic gas in a MOF and effective separation of xenon from other noble gases, Chemical Science 5 (2014) 620-624. H. Wang, K. Yao, Z. Zhang, J. Jagiello, Q. Gong, Y. Han, J. Li
標準手法
- ASTM D3908 容積真空法を用いた白金担持触媒の水素化学吸着の標準試験法
- ASTM D4824 アンモニアの化学吸着法を用いた触媒の酸性度測定の標準試験法
- WK61828 マノメトリック法を用いた白金担持アルミナ触媒の一酸化炭素測定
- WK71859 静的真空法を用いた白金担持アルミナ触媒の一酸化炭素の化学吸着
- ASTM D4780 多点法を用いたクリプトン吸着による触媒および触媒担体の低表面積測定の標準試験法
- ASTM E2864 クリプトンガス吸着を用いた吸入ばく露チャンバーにおける空中金属酸化物ナノ粒子の表面積濃度の測定に関する標準試験法
- ISO 15901-3 水銀ポロシメーターおよびガス吸着による固体の細孔径分布と気孔率 – パート3: ガス吸着によるミクロ細孔の分析
- ASTM D5604 BET 1点法を用いた窒素吸着による沈降シリカの表面積の標準試験法
- ISO 4652 ゴム配合剤 – カーボンブラック – 窒素吸着法による比表面積の測定 – 1点法
- ISO 9277 ガス吸着による固体の比表面積測定 – BET法
- ASTM B922 物理吸着法による金属粉末の比表面積の標準試験法
- ASTM C1069 窒素吸着法によるアルミナまたは石英の比表面積の標準試験法
- ASTM C1274 物理吸着法によるアドバンストセラミックスの比表面積の標準試験法
- ASTM D1993 BET多点法を用いた窒素吸着による沈降シリカの表面積の標準試験法
- ASTM D3663 触媒および触媒担体の表面積の標準試験法
- ASTM D4222 静的体積測定による触媒および触媒担体の窒素吸脱着等温線の測定に関する標準試験法
- ASTM D4365 触媒のミクロ細孔容積およびゼオライト領域の測定に関する標準試験法
- ASTM D4641 窒素脱着等温線による触媒および触媒担体の細孔径分布計算の標準慣行
- ASTM D6556 窒素吸着によるカーボンブラックの総表面積および外部表面積の標準試験法
- ASTM D8325 ガス吸着測定による原子炉用黒鉛の表面積と多孔質の評価に関する標準ガイド
- ISO 12800 核燃料技術 – BET法による酸化ウラン粉末の比表面積の測定指針
- ISO 15901-2 水銀ポロシメーターおよびガス吸着による固体の細孔径分布と気孔率 – パート2: ガス吸着によるメソ細孔およびマクロ細孔の分析
- ISO 18757 ファインセラミックス(アドバンストセラミックス、アドバンストテクニカルセラミックス) – BET法を使用したガス吸着によるセラミック粉末の比表面積の測定
- ISO 18852 ゴム配合剤 – 多点法窒素比表面積(NSA)及び統計的厚さ比表面積(STSA)の測定
- USP <846> 比表面積
- ASTM C110 生石灰、消石灰および石灰岩の物理試験に関する標準試験法